長野県のぶどう栽培の歴史は、古くは江戸時代から始まったとも言われています。
なかでも北信地域は、雨が少なく、日照量が多く、水はけが良いという良質のぶどうが育つ気候条件が揃っており、食用・加工用さまざまな品種のぶどうが栽培されています。
ワインの味や香りは、ぶどうの品種と栽培地域の気候風土で変わります。「ダブルエイト」の香りや味はシャインマスカットそのもの。また、日本の気候風土で育ったシャインマスカットを100%使用しているため、ヨーロッパなど外国原産のワインと比べてやわらかな口当たりが特徴です。
シャインマスカットが好きな方にはもちろんのこと、口当たりが強いワインは少し苦手という方にも是非飲んでいただきたいワインです。
3年ほど前、地域の農家で生産されているシャインマスカットの粒がいくつも割れてしまったことがありました。生食用として出荷する前提で栽培されていたため、粒が割れてしまったシャインマスカットは売り物にならず、ひどい場合には房ごと廃棄するしかない状態でした。
そこで、従来はワイン用に栽培されていなかったシャインマスカットでワインを作ったところ、マスカットの香りが漂う上品なワインが誕生したのです。
もともとワイン用に作られた品種ではないため、シャインマスカットを使ったワインはとても希少。
シャインマスカットは大粒で肉厚なこともあって、搾汁には試行錯誤が必要なうえ、十分な果汁を取るには多量の粒を必要とします。
また、本来は生食用として生産・出荷されるため、ワインの原料になるのはほんの一部。ワイン用のシャインマスカットがどのくらい確保できるかはその年の“でき”次第なのです。
ダブルエイトに使用するシャインマスカットは、通常の黄緑色シャインマスカットよりも黄色に近い色まで完熟させてから収穫します。そうすることで、より酸味が少なく、糖度の高いシャインマスカットができるのです。
糖度の高いシャインマスカットで造った「ダブルエイト」は、果汁の味もしっかりとしているため、お料理と合わせるだけでなく食前酒など単体でも十分にお楽しみいただけます。